日印原子力協定交渉再開で合意
安倍首相が29日、来日中のインドのシン首相と首相官邸で会談し、日印原子力協定について協議を再開し、早期妥結で合意、署名した。
安陪首相はインドの核の平和利用の確約を求め、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効の重要性を指摘し、シン首相は核実験凍結を継続する方針を強調したが、インドは核拡散防止条約(NPT)には加盟しておらず、その確約がどこまで担保されるのかは、全くの未知数である。
この合意は世界で唯一の被爆国である日本の取るべき姿勢として適正であると胸を張って言えるのか。
核保有国に対して平和利用の確約を求めることの危うさ、頼りなさをもっと真剣に考えるべきであるし、協定締結より何より先に、核実験の永久中止とNPTへの加盟を働きかけることが、本来の外交順序ではないだろうか。
<参考リンク>
毎日jp記事
日印首脳会談:原子力協定進展で一致 地下鉄建設で円借款
読売ONLINE記事
日印首脳会談 関係発展の柱となる原発協力(5月30日付・読売社説)
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