ハワイの二酸化炭素濃度最高値を記録
主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の大気中濃度(一日平均)が、米ハワイ島マウナロア観測所で、先月9日、初めて400ppm超を観測した。
排出源である都市部の大気中濃度は高くなる(同日の東京の濃度は433ppm)が、マウナロア観測所は、太平洋の真ん中に位置するハワイ島の山の上に(標高3397メートル地点)あるため、人間活動の影響を受けにくいこともあり、世界のCO2濃度の平均像を示す観測拠点となっている。
マウナロア観測所での測定開始当時(1958年)は約315ppmだった1日平均の二酸化炭素濃度が、400ppmを超えるのは初めてだという。
大気中の二酸化炭素濃度は過去8,000年ほど280ppm程度を保っていたと考えられるが、産業革命以降は大幅に増加した。
1950年代後半に年0.7ppm程度増加していた二酸化炭素は、最近10年では年2.1ppmの増加となっているとのこと。
かろうじて適応できる気温の上昇範囲として国際社会が目指す「産業革命以前から2度以内」の臨界点が迫っている。
毎日jp
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