2020年東京オリンピックという契機
1964年10月に日本・東京で開催された第18回夏季オリンピックは、日本にとって、戦後復興し、再び国際社会の中心に復活するシンボルとしての意味を持つとともに、史上初のアジア地域、有色人種国家での開催であった。
東京オリンピックの成功は、経済協力開発機構(OECD)への加盟を認められる契機となり、首都高速道路、東海道新幹線開通など交通インフラも整えられ、また、カラーテレビの普及など日本経済に「オリンピック景気」と言われる好景気をもたらした。
これに対し、2020年の東京オリンピックは日本にとってどのような契機となるのか。
招致の際掲げたコンセプトは「コンパクト」。
インフラなどが充分に整備された高い都市力をアピールした。
観客が100%公共交通機関と徒歩で移動する会場を実現させるという意気込み。
また、16年大会招致の際に策定した環境ガイドラインも継続、作成したという(9月10日現在、未公表)。
日本野鳥の会がカヌー会場の変更を要望するなど環境への影響を懸念する声も上がっているが、1964年のオリンピックが高度経済成長時代への契機としたように、2020年大会は、「環境の世紀」へ転換の大きな契機としていただきたい。
MSN産経ニュース記事「日本野鳥の会 カヌー会場見直し求め声明」
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