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2013.10.01

IPCC第5次評価報告書第1作業部会の報告ポイント

本年9月27日、IPCCが発表した気候変動に関する科学的根拠のポイントは以下の通り
(要約は環境文明研究所)


・気候システムの温暖化については疑う余地は無し。1880~2010年において、世界平均地上気温は0.85℃(0.65~1.06℃)上昇。最近30年の各10年間の世界平均地上気温はどの10年間より高温。

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・世界平均地上気温は、数十年に亘って明確な温暖化を示している。

・人間活動が、20世紀半ば以降に観測された温暖化の主な要因であった可能性が極めて高い(95~100%)。

・2035年までの世界平均気温変化は0.3~0.7℃の間である可能性が高い(66~100%)。また、対策が十分でない場合には、現状('86~'05年)に比べ、今世紀中端で2℃前後、今世紀末では、3.7℃前後(最悪4.8℃)の昇温の可能性が高い(66~100%)。

・世界平均地上気温の上昇に伴って、ほとんどの陸上で極端な高温の頻度が増加することはほぼ確実(99~100%)。

・中緯度の大陸のほとんどと湿潤な熱帯域において、今世紀末までに極端な降水がより強く、頻繁となる可能性が非常に高い(90~100%)。

・海洋の上部(0~700m)で水温が上昇しているのは、ほぼ確実(99%~100%)。

・3,000m以深の海洋深層で水温が上昇している可能性が高い(66~100%)。

・過去20年に亘り、グリーンランド、南極の氷床の質量は減少しており、氷河はほぼ世界中で縮小し続けている。

・海洋へのさらなる炭素蓄積の結果、海洋酸性化が進行する。

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